表裏一体

774RR

2017年10月08日 22:08

毎週に近く山に泊まっていると、外せないものが出てくる。
人によってはお気に入りのスキットルに入れたウイスキーだろうか。
人によっては長い夜の友となる、読みかけの小説かもしれない。
筆者の場合は、それはお気に入りの曲を入れたウォークマンだったりする。

面倒なしがらみとかは一切を下界に置いてきて、自分の領域としてのテントの中で、
自由に飲み食いした後でゆっくりと横になり、お気に入りの曲を楽しむのはこれ以上ない贅沢に思う。

アウトドアにいながら、インドアの楽しみを味わうのは二律背反のようだが、それはそれで良いと思う。
今愛用しているのは、2011年に発売されたsonyのNW-Z1060だ。
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-Z1000_series/index.html
さすがに古くなってきたので、昨日発売のNW-ZX300を試聴しに行ってみた。
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX300/
なかなか良いね。Z1000シリーズから出力が10倍になっているそうなだけなことはある。
厳密にはグレードが上のヘッドフォンが接続されていたり、ハイレゾ音源がソースであったりするので、一概には比較はできない。
それを差し引てもなかなか満足させてくれる音質だった。
だけど、その店には1年前?に発売となっていたものが試聴できるようだった。
それはZXシリーズの上位機種NW-WM-1Aだった。
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-WM1A/
ソースはほぼ同じものが使われているようだった。
だけど、聴き比べてみたときの、明らかで圧倒的な音質の差に驚かされることとなった。
ZX300の触れ込みとして、コストとサイズを抑えてWM1Aに肉薄した音質というものがあったと思った。
でも、この差は何だ。音量を揃えた(厳密には異なっていると思う)時の音の豊かさ。高音域の透明感。
同じ曲のはずなのに、入ってくる情報量の違い。
ZX300は入荷したばかりでエージングが全くされていないものと推察される。
それにしてもこの差の大きさにはある種のショックを受けた。
ただ、WM1Aはデカくて重いんだよね。これが山に持ち運ぶのにどう影響するかだ。
それにどちらにしてもだけど、このクラスのDAPを買ってしまうと、どう見ても手持ちのイヤホンでは力不足だ。
ここまで来たら年始の福箱に賭けてみるか?

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