遥かなる天空の縦走路~白馬全山

774RR

2017年10月02日 22:41

夏休みを利用し、去年苦汁を舐めることとなった白馬三山のリベンジを。

今年は栂池から一気に高度を稼いで行くこととした。

天狗原湿原。生憎の天気だが、去年の爆弾低気圧?よりかは遥かにマシだ。

樹林帯を抜け、急登を超えると乗鞍岳へ。3,000m級で最も楽と言われているようだが、それは晴れた日の話なのだろう。


白馬大池では珍しい二重の虹が。

雷鳥坂では見たかった雷鳥が1羽だけ見れた。残念ながらすぐに茂みに入ってしまったので写真は撮れず。

小蓮華山へはすぐに着く。

若干紅葉も始まっている様子。台風が来ているようだが、風は予想通りそよ風程度。

白馬岳まではなかなかの歩き応えがあるかと思った。ザックが重いからか。

白馬岳頂上宿舎。テント場は白馬岳山荘にはないためこちらに。迷った末、山荘に泊まらせてもらうことにした。宿泊客は1人だけだった。

朝日に照らされる山肌がまた良い。

白馬岳と白馬山荘。山荘泊りならこちらの方が良かったな。

まず杓子岳に向かう。

くっきりと見える剱岳を眺めながら歩くと

白馬三山の一つ、杓子岳へ。

次は白馬槍ヶ岳だ。

最高の眺めだ。これで去年のリベンジは果たした。

白馬鑓からもまた絶景と言って過言でない風景を眺めることができる。こちらは白馬岳の方を見たもの。

そしてこちらが、今回の旅の胆となる、唐松岳の方を見たもの。近くは劔、遠くは槍が良く見える。劔へは来年行こう。

天狗山荘を超えると、今回の難所不帰の瞼へと入っていく。

まずは天狗の頭へ登り

天狗の大下りから


不帰の瞼へ入ってゆく。20kgほどかと思われるザックの重さと大きさがネックだ。

時間との戦いの末、難所を超えた者だけが逢うことができる、その感動はそこにあった。

写真で見ると大したことはないのかもしれないけど、この夕焼けに辿り着いたとき、自然と溢れ出る涙を感じずにはいられなかった。

今日の目的地の山荘はあと少しだ。…今日の?そう。旅はまだ終わらない。

テントを張る前に夕焼けと唐松岳を眺める。

唐松岳山荘に別れを告げ、五竜を目指す。

牛首の鎖と言うらしいが、前日の不帰の瞼と比べると大したことはない。

唐松岳から五竜までは意外なくらいにあっさりと着く。
五竜山荘で荷物をデポさせてもらうと、五竜岳へはすぐ着いた。

ここで迷う。飛ばせば遠見尾根から降りられる。けど、まだ日程には余裕がある。

ゆっくりすることにした。午後から昼寝していたが、17時半を過ぎた頃くらいか。風速が急に強くなった。
ペグ代わりの石は何の役にも立たなくなり、風によりテントは押し潰されそうに。
夜は更に強くなるだろう。これはだめだ。山荘に避難させてもらうことにした。なお、ポールは折れ曲がり修理に出すことに。
山荘へは同じく避難してきた人が。その人と飲んだ缶ビールは反則的に美味いものだった。

遠見尾根から下山。



あまりにも良く、名残惜しいことも手伝って、何度も足を止めて振り返りながらの下山となった。
コースタイム4時間のところ、6時間近くかけたのではなかっただろうか。

下山後に眺めた白馬三山。また来ても良いな。

関連記事