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2018年10月17日

代休で那須岳に

先週末は仕事で那須岳に行けなかった。ということで代休を取得して、仕事が終わったらそのまま那須岳へ。

さすがに夜は寒い。ここでも標高1,500mくらいはある。放射冷却も大きい。けど、それは行き慣れているから分かっている。
上下ダウンで固めてあるので、若干寒いのはサンダルを履く足くらいか。

それもテントの中に入ってしまえば快適。
少しナメて化繊の封筒型シュラフだけど、中にブランケットを入れてしまえば、寒いことはない。
※筆者は相当な寒がりです。


朝は何とも雲が嫌な天気。コーヒーを沸かして、朝食をとりながらのんびり。
帰る人もいるけど、これくらいなら登ろう。


今日は荷物を軽くしてのんびり登る。明日も仕事だから、体力温存で癒しな登りな感じ。

「下(下界)ではともかく、山で挨拶しない奴がいる」
「それって、爺さん婆さんに多くないですか?」
「そんな感じはするね」
「あー、それは仕方ない部分がありますよ。うちらは余裕でも、爺さん婆さんには必死で挨拶する余裕がないのだと思いますよ」
「でもなあ」
今日は珍しく2人。通常は単独行なので、ただそこに山があるだけ、と向き合いながら登るけど、今日は会話がある。
たまには良い。
登山靴の話やらソフトシェルの話やら縦走の話やらしているうちに、茶臼岳に到着。
そのままお鉢周りをして、峰の茶屋へ戻る。


今日は天気が良くなさそうだったので、思いっきり手抜きだ。
フリーズドライがどうとか話をしながらゆっくり食事。
すると、若いカップルだか夫婦だかが、茶屋に入ってくる。
「こちら良いですか?」
「どうぞどうぞ」

『最近の若え奴は…』と定番のフレーズがあるが、最近の若え奴は、総じてマナーが良い。
先の挨拶でも、若い奴は大抵返してくるか、向こうから挨拶をくれる。
今回の人たちもそうだ。ましてや、この峰の茶屋は避難小屋で、譲り合って使うのが普通。
普通に空いていたにも関わらず、きちんと断って席に着くこの二人に清々しさを覚えていた。
聞いてみると、山は駆け出しのようだ。嬉しくなる。
若い奴らが山とか自然を好きになって来てくれるのは、活気も出てこちらも楽しくなる。

見るとバーナーとかは持っていないようだ。
何年か前に軽く吹雪く中、高校生くらいの男の子2人がガチガチに震えながらこの茶屋に避難してきていたことを思い出していた。
そのときも暖かいコーヒーだったか紅茶だったかを勧めた。
この寒い中、暖かい飲食物はちょっとした癒しになる。
彼らもこの人たちも、少しでも喜んでくれたり、助けになれたりできたら幸いだ。

その後、山や用具の話になり、つい語ってしまったのは、今思い返すと恥ずかしいところだ。
というのも、僕の場合は完全に我流で、セオリーから外れるのもあるかもしれないからだ。
登山教室やらワンダーフォーゲル部やら山岳会やらに所属できれば、それに越したことはないだろう。
だけど、面倒な関係等の一切を下に置いて登ってこれるのも、山の魅力の一つと思っている僕には、そちらは馴染まない。
となると、自分で体感した凡てを信じて、安全に登るしかないと思う。

その二人のおかげもあり、楽しい時間を過ごさせてもらった。
と、天候がいつの間にか回復している。

体力は全く減っていない。となると、朝日岳も行こう。

「この鎖場、初めて来た時は少し怖かったのですけど、今では走ってでも行けるようになっています。慣れとは怖いですね」
そんなことを話しながら歩いていると

朝日岳はもう目の前。

「そういえば、東南稜は行ったことありました?」

行ってみることにした。
ただ、僕が知っているのは、朝日岳から岩の先が見えているところまで。いつもはそこまでで引き返す。
「せっかくだから行ってみましょう」まじですか。行ってみることにした。

こんな所を下っていくのか、と思ったガレ場。だけど、このガレ場も実は全く大したことはなかったことに気付く。
その下の藪がまた酷い。「植生痛めるな…」そんなことを思いながらも、もうここまで来ると進むしかない。

劣悪な樹林帯を抜けて、工事用林道に出たときはほっと一息。そのまま降りてこられたときはまた一安心。
また週末にでも来よう。  


Posted by 774RR at 22:22Comments(0)那須岳