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2019年09月01日

過酷な試聴

土曜日はハガキが届いてから楽しみにしていたAccuphaseの聴き比べ試聴会。
http://www.audio-nodaya.com/news/2019/08/-831.html
これは通常の試聴会とは異なり、リファレンスとする1分30秒ほどのフレーズを機材を変えて聴き比べするもの。
13時からのプリメイン編では、まずシングルワイヤ→バイワイヤ→シングルワイヤ→バイワイヤと比べる。
正直若干クッキリとエッジが立ったくらいとしか感じなかった。
バイワイヤにすると、やや濁ったものが澄んで、シングルにするとまた若干濁るかのようなイメージ。だけど、効果は小さい気がした。
次にプリメインにパワーアンプを追加。ここでもプリメイン→バイアンプ→プリメイン→バイアンプ。
これは正直プリメインがかわいそうな気がした。押し出し感・立体感・力感どれも素人が聴いても分かるレベルだ。
次はプリを追加の聴き比べ。プリが入ると余裕感が出て音が丁寧になる感じ。
パワーは変わってないハズなのに、この差は不思議な感じがした。

それにしても、数年(十数年?)A級で慣れていたので、AB級の何という違和感。
力感はあるものの、何とも平面的な。ドライな感じもAB級の特徴なのだろうか。濃厚・密度の高い印象のあるA級と対照的に感じた。
それにしても、この試聴はかなり消耗する。
頭の中で、今聴いている音(音楽ではなく音)をその場で記憶して、次に聴く音と比較する。
これは音楽を楽しむというよりも、仕事として聴いているような感覚だ。ちなみに、担当の方はこれを2か月も続けていたらしい。
それは脳内にそのフレーズが残ってリフレインしそうだ。

15時からのセパレートの部は、差が大き過ぎて先のものよりかは楽だった。
まず目から鱗だったのが、バイアンプ編。使っている機材はP-4500で変わらない。
それをLとRとでそれぞれ1つずつで動かすことで、まるで別物のように鳴っていた。
立体感・奥行がシングルとはまるで別物。極端に言えば、モノラルからステレオになったくらいの差があった。
正直エントリーモデルは馬鹿にしていた所があった。実際エントリーモデル1つでは正直いらないと思った。
けど、それを並列にしてそれぞれにスピーカーを駆動させたときの立体感。それはミドルクラスを凌駕するのではと思った。

次にブリッジ接続。これが気になっていた。バイアンプとブリッジの違いが知りたかった。
聴き比べさせてもらって一目瞭然。ブリッジは力感量感が大きく増すのだ。
不思議だったのは、エントリーモデルを2つ並べているだけなのに、その増量感は2倍なんてものでないように聴こえたところだ。
音量はバイもブリッジも変わらないはず。けど、この量感の差は何だ。
エントリーモデルでこれなら、今のA-60をさらに追加したらどうなることか。

それからP-4500とP-7300の聴き比べ。これも珍しい試聴だ。
P-4500も例えばJ-POPとかで軽く勢いがあるようなソースなら、案外P-7300よりも合うのかもしれないとか思った。
P-7300では重厚感がある。例えば大編成でのオーケストラでは明らかに量感質感等のあるP-7300だ。
「ああ、そらアカンやろ…」思わせられて、営業巧いなあと思わせられたのが、やはり『ソースを変えて』オーケストラでの試聴だった。
リファレンスぽく使われていた坂本冬美では別にP-4500でも良いんじゃね?とか思わせられていたけど、
オーケストラとなると4500と7300との差は如何ともし難くなっていた。メーカーの巧さだね。

さらにC-2150とC-3850。これはさすがにひどい。
3850を聴かせることで、C-2150の乱暴さが目立つことに。比べてC-3850の丁寧さ繊細さ滑らかさ力強さ明瞭感が目立つことに。
何となく思ったのが、プリメイン使っている人はセパレートに、エントリーを使っている人は
ハイエンドに移行しましょうといったメッセージを出しているような感じさえ受ける試聴会だった。

それから巧いなあと思ったのが、スピーカーがB&WのN802だったこと。
これが805辺りだったらそうは違いは感じなかっただろう。
今回はメーカーに完全にヤラれた試聴会だった。
というのも、最後にやってくれたものがあったのだ。
それはスピーカーN802D、プリC-3850。ここまではリファレンスということで聴くこともあるシステムだ。
問題はそれを駆動するものだった。アキュフェーズはそれをとんでもない組み合わせを提案してきたのだ。
まず高音部をドライブするのはP-7300。P-7300で高音”のみ”をドライブする。
それでも贅沢過ぎるのに、低音のドライブをP-4500のブリッジで稼働させてきたのだ。
間抜け同然に空いた口が塞がらない試聴となった。A-60で満足しきっていた僕に、「本当に満足している?」と提案する試聴となった。
まあ、まずはスピーカーかね。



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